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宝ヶ池から東山へ♪ その2

2月1日 その2

宝ヶ池公園を出てバスに乗り街中へ戻ります。
バスは白川通りを南へ。
岡崎、平安神宮から三条通に出て神宮道バス停で降ります。
ここから二年坂まで歩く事とします。

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青蓮院(しょうれんいん)門跡です。
天台宗総本山比叡山延暦寺の門跡寺院で三門跡の一つです。
後2つの門跡は三千院(洛北大原) 妙法院(東山七条)となるそうです。
門跡寺院は代々門主が皇室、摂関家から受け継がれ皇室と深い関わりのある格式のあるお寺だそうです。
天明8年(1788)の大火で御所炎上の際、後桜町上皇の仮御所となり、粟田御所とも呼ばれていたそうですよ。

青蓮院といえば、私は、直ぐにこの写真の大楠が思い出されます。
境内のものを入れて全部で五本の大楠がありますが、親鸞上人のお手植えといわれ樹齢800年、応仁の乱で堂宇は焼けてもこの大楠は生き残ったそうです。
京都府天然記念物に指定されていますよ。

青蓮院の菊地塀に沿ってさらに南へ歩きます。

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直ぐに御陵がありました。
「花園天皇 十楽院上陵」となっています。
何度もこの通りを歩いていましたが、気付かないまま歩いていたようです。
京都には結構御陵があり、住宅街にも時折見かけることがあります。

さらに通りを南下すると「崇泰院」と書かれたこぢんまりしたお寺があります。

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こちらは「親鸞上人旧御廟所、また本願寺発祥の地、蓮如上人ご誕生の地」でもあるようです。
こちらも気付かずでした。
本願寺発祥の地ですか。
直ぐ南隣は浄土宗の総本山知恩院なのですが、本願寺は浄土真宗ですし、何か繋がりがあるのでしょうね。

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さらに築地塀が続く道を南に進むとこちら知恩院三門となります。
奥の男坂の急な階段を上ると御影堂がある境内となります。

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先の三門を通り過ぎて振り返ってみる三門全景です。
こちらの知恩院が先の親鸞上人の旧廟所の南隣となります。
そしてこの三門南に枝垂れ桜で全国的に有名な円山公園が広がります。

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こちらはの門は知恩院の西門となります。
まるで円山公園の門の様な気がしますが、しっかり知恩院西門と書かれていますね。
奥に見えているのが枝垂れ桜で有名な円山公園です。

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こちらは東山を背に円山公園が広がります。
枝垂れ桜で有名な桜はまだまだ可哀想な姿ですので満開の時の枝垂れ桜を♪

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こちらがそうです。 最近は病気で枝が切られていき昔のような豪華さがなくなってきているのが残念です。

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ちなみに桜の知恩院三門です。

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円山公園の南の大谷祖廟です。
浄土真宗、真宗大谷派(東本願寺)の親鸞上人の廟所です。
親鸞上人は浄土真宗の宗祖です。
先ほどの廟所が旧廟所となっていましたね。
西本願寺の親鸞上人の廟所は「大谷本廟」として東山五条にあります。
本願寺は東と西に別れたときに廟所も2つになってしまったようですが、先ほどの廟所が本当の元の廟所になるのでしょうか。
一寸調べねば・・(*^_^*)

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そして続いて大雲院の祇園閣です。
大雲院には、織田信長のお墓がありました。

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こちらです。 以前の写真です。
信長の長男信忠と一緒のお墓の様です。
横の墓碑には天正年代建立と書かれています。
こちらのお寺を拝観したときに、京都には、織田信長のお墓が3つか4つあると聞いています。
こちら大雲院、それと本能寺、そして阿弥陀寺にあると聞いたと思うのですが、、他にも、大徳寺総見院、妙心寺玉鳳院、建仁寺などにもあるそうです。
一度他寺のお墓も行ってみなければ・・・・面白そうですね(*^_^*)
他県にもたくさんあるようですよ。

またこの祇園閣はホテルオオクラの創始者が昭和初期に建てた別邸「真葛荘]内の展望台として祇園祭の鉾を真似て建てられたそうでてす。 その後、京都市に寄贈を断られ、寺町通りにあった大雲院がこの地に移転してきて、祇園閣もそのまま大雲院所蔵となったようです。
ということで、その時に信長の墓も寺町通りから移転されたとのことですよ。

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以前の写真ですが、祇園閣からの眺めです。 素晴らしいでしょ♪
こんな素晴らしい景色が見えるとは思っていませんでした(笑)
普段は拝観出来ませんが、紅葉時などには特別拝観となるようですのでぜひ登ってみてくださいね♪

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大雲院から「ねねの道へ」と南へ進みます。

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高台寺への階段(参道)です。
今回は高台寺に寄りませんので以前の写真をどうぞ♪

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正面の庫裏です。
高台寺は秀吉正室ねねが隠棲し、秀吉の菩提を弔ったお寺です。
家康の多大な財力援助により創建されたようで創建当時は、優雅な堂宇が並び壮麗なものだったようで、今は一部を残すとなっていますが、今も東山霊山山麓の傾斜を利用した広大なお庭が広がり、優雅な往時を偲ばせていますよ。
桜、紅葉と多くの拝観者のある人気のお寺です。
堂宇やお庭もどうぞ♪(以前の写真です)

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以前の写真です。
左端が観月台、中央が開山堂、右端の屋根が見えるのが霊屋です。
観月台から開山堂、霊屋まで屋根付きの廻廊、臥龍廊が付けられています。
ねねが雨に濡れずに秀吉を祀ってある霊屋まで毎日行けるようにとの心遣いだそうですよ。
今は老朽化して通れないようになっていますが、この廻廊は優しい家臣達のねねへの心遣いか♪っていつも嬉しく見ています(*^_^*)
霊屋は今は、秀吉とねねが祀られており、二人の木像も安置され、桃山時代の豪華な蒔絵も堪能出来ますよ。。
またこの霊屋やこの上の茶室傘亭、時雨亭あたりからの境内裏山、霊山高台からは、高台寺境内、高台寺近辺のしっとりした京風佇まい、遙か彼方に京都の街の遠望と良い眺めが続きますよ。
ぜひ、どうぞいらしてくださいませ♪

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以前の写真です。 方丈前庭です。

さて今度はねねの道沿いにある石塀小路へ寄り道、一寸入っていきましょうね。
なかなか趣のある通りなんですよ。

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石塀小路といいます。
食事処や旅館などのお店が続きます。 良い感じですね♪
でも何故石塀小路かと言いますとさらに奥に進みますと・・・・。

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こんな石塀となり石塀小路となります。

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こちらは石塀小路の中の料理屋さんです。 高そうな気がしますが、どうかな(^_^)

石塀小路はこの辺りの傾斜のある土地を石塀をする事によって平地にならして家を建ててあるそうですよ。
先ほどのねねの道からの入り口は傾斜がなくなってますので石塀になっていないわけです。
反対の西側に当たる下河原通りからの入り口は傾斜がきついため最初から石塀が続いているわけです。

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こちらは石塀小路の中の片泊まりの宿「田舎亭」です。
片泊まりとは朝食のみが付いている旅館です。 この辺りは美味しいお店が一杯ありますので夜は外で好きなところで食べて朝のみゆっくり美味しい和食となるわけです。
こちらの「田舎亭」は京町家の風情ある佇まいと豪華で美味しい朝食に人気があるお店です。
朝食のみで10000円となっています。 朝食のみなのに結構高いですよね(笑)
京都では片泊まりの宿が今、結構人気のようですよ。


さてさてねねの道に戻ってまた南へ。

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こちらの霊山護国神社の裏山霊山一帯には、幕末の志士達のお墓や坂本龍馬のお墓があります。
坂本龍馬のお墓には今もたくさんのファンの方のお参りがあるようですよ。
龍馬のお墓の前の高台からは、京都の街が見晴らせて良い眺めが広がります。
ぜひ、こちらも一度どうぞ♪
上写真の霊山護国神社の鳥居を左横に見ながら二年坂へ進みます。

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そして二年坂へ京風の可愛いお店が並んでいます。
甘党屋さん、お漬け物屋さん、佃煮屋さんなどと試食も出来ますし、ゆっくり可愛い京風の小物を手に取ったりとお店巡りも楽しいですよ。

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こちらが二年坂(二寧坂)です。

この二寧坂の石段の途中にある甘党屋さんへ寄りたかったんですよ(^_^)
でも、何故か今日はお休みの看板でした。
ガッカリ(*^_^*)

でも、大丈夫ですよ(笑)
日を改めて行きましたから(^_^)v

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こちらが甘味処「かさぎ屋」さんです。 
こちらのお店はよくよく知っていたんですが、いつも素通りばかりだったんですよね。
初めて中へ・・・・。
大正浪漫を代表する美人画家竹久夢二がこのお店の隣の二階で彦乃という恋人と住んでいたそうで、こちらのかさぎ屋さんへよく通っていたそうですよ。

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中はやっぱり狭いですけど、なぜか昔懐かしい感じが落ち着きますね♪
こちらの人気メニューはお善哉とおはぎだそうですよ。

今日はお善哉を♪

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女将さんの話によると丹波の小豆を薪で炊いてつくってあるそうです。
さてさてお味は・・・・(^_^)v
お! さすがですね。
小豆がふっくら、そして甘味も上品で甘すぎず調度良い感じです。
今まで食べたお善哉の中で一番美味しいように思いますね♪
夢二が通ったというのが納得する味でした(^_^)v

玄関横の席で食べていると二年坂を上がっていく人の足音や声が聞こえてきます。
何やら風流だなぁ~って思いました(^_^)
こちらは観光シーズンになると外にまでお客さんが待っているのを見かけますからシーズンオフの今が穴場かもしれませんね。

もう一つの人気メニュー「おはぎ}を注文されている方も多いですね。
女将さんに聞いてみると2種類のおはぎで、丹波の小豆の粒あんと、もう一つはきな粉で白小豆から作ってある白あんだそうで白あんは冬限定とのことです。
今度はおはぎを食べに来ることとしましょう♪

さてかさぎ屋さんへ行ったのは11日の祭日の事でした。
元の1日にもどりましょうね(^_^)

かさぎ屋さんがお休みだったので別な甘味処へ行きましたよ。
(くれぐれもかさぎ屋さんは別日ですのでお間違いなく(^_^) )

二年坂から三年坂(産寧坂)へ。
三年坂手前に「梅園」「北尾」って言う甘味処のお店が並んでいます。
今まで甘味処へはあまり寄らずに素通りばかりでしたが、ただ今、甘味処が私のブームになっています(笑)

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こちらが「梅園」さんです。
この時期でも満席でした。
待つのも嫌だったのでパスしました(笑)
観光シーズンでもないのに、人気ですね。

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こちらは「北尾」さんです。
大宮御前あたりの丹波の黒豆、小豆専門店だそうで創業は文久二年(1862年)とのこと。
すごいですね。 甘党のお店をここや祇園、錦市場などにも出しておられますね。

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各テーブルにどんと臼が置かれています。
はてさて?と聞いてみますと黒豆をこの臼でひいてきな粉にするようになっているそうですよ。
私もそれではと「わらび餅」を注文して黒豆をひいてみました。
結構力がいりますが、煎った黒豆を2,3コずつ入れて弾いていきます。
グーとひいていくと臼の横からきな粉になって出てきます。
すごいですね♪ 面白い^_^)v

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こちらが臼でひいた黒豆のきな粉かけ「わらび餅」です。
確かに黒豆のきな粉美味しい。美味しい♪
帰りに節分用の煎った大豆を買って帰りました。
節分に食べましたが、これがまた美味でした。
来年もこちらで買おうって思いましたね(^_^)v さすが豆専門店でした(^_^)v

さて、これから清水寺へ廻って帰ることとしましょうか。

清水寺参道の産寧坂上っていきましょう。

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産寧坂を登り切って振り返ったところです。
ここからの景色が私のお気に入りです。

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こちらは桜の早朝の産寧坂(三年坂)です。
産寧坂も二年坂も早朝がお薦めですよ♪
この辺りに宿を取られて早朝の「二年坂」「産寧坂」、そして「清水寺」へ行かれるのがお薦めですよ(^_^)
人通りの少ないこの京風情を楽しんで下さいね。 ただしお店はどこも9時以降しか開いてませんよ、念のため(笑)
清水寺は朝6時から開門ですから、観光客の少ない7時半頃までにどうぞ♪
7時半頃から修学旅行の団体がやって来ますからね。
それから遠くに泊まられても仁王門までの参道は朝8時までなら車が入れますので便利ですよ。

産寧坂の名前の由来は清水の舞台から見える三重の塔「子安の塔」からだそうですよ。
子安の塔のある泰産寺は、安産信仰のお寺で、以前はこの先にある清水寺の仁王門前にあったのですが、明治に現在地に子安の塔も移動されたそうです。
昔の人たちは安産を念じながらこの坂を上って泰産寺のある子安の塔へお参りに行かれたから「産寧坂」と言うことなのでしょうね。

ちなみに
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5月の写真ですが、清水の舞台(本堂)から錦雲渓を隔てた丘の上に見える子安の塔です。

さて産寧坂を登り切った角に有名なお店がありますね。

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以前の写真ですが、写真右側のベンチあたりが産寧坂を登り切ったところです。

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こちらは正面からでこちらも以前の写真です。
「七味屋本舗」さんです。
創業350年を越える七味唐辛子の老舗です。 京都のほとんどのおうどん、お蕎麦屋さんがこちらの七味を使っておられると思いますよ。
いつも観光客で一杯です。 この写真の時間は朝開店したところです。

七味屋さんからお店が両側に並ぶ賑やかな参道を上っていくと

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この看板が目に付きます。
こちらの二階のコーヒ店で尾瀬のお知り合いのJさんご夫妻と初めてお逢いしました。
懐かしい場所です(*^_^*)

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清水寺仁王門です。 右手の建物は西門、そして奥に三重の塔となります。
写真手前右あたりに映っていませんが、守衛室の建物があります。 調度西門と向かい合っています。
このあたりが泰産寺があったそうですよ。


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仁王門をくぐらずに横の高台から京都の街を見下ろします。
夕刻も迫ってきましたので、今日は清水の舞台まで行かずに帰ります。

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三重の塔を違う角度から見上げて、それでは大急ぎで帰りますよ♪

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裏道のそして早道を通って京都タワーを見下ろしながら・・・・・・(^-^)/~

おしまい。


長いだらだらレポを最後までお付き合い下さってありがとうございました(*^_^*)
終わりまで漕ぎ着けるかと気になっていましたが、ホッとしました(*^_^*)

ほんに、お~きに(^_^)v
by ochikachan-51 | 2009-02-11 07:49 | 東山界隈

京都在住のお千賀さんの気ままな京都一人歩きです。


by ochikachan-51